痛み止めの薬が切れそうだったので、地元の赤心堂の外来へ行った。入院したときと同じ先生だ。簡単な問診の後、処方箋を出してくれた。先生は「その後、どうですか?」と言いながら、お腹も触診してくれて「腹水は、大丈夫そうですね」と一言。一安心しつつ、あれっ! と気づいた。がんセンターの先生が、触診してくれたことは、入院したとき以来1回もない。これってどうなの。触診なんかしたって時間の無駄だから省かれてるんでしょうか。手抜きじゃないの。今度行ったとき、触診しなくていいのか聞いてみよう。でも、たぶんあの先生は「しなくても大丈夫です」と言うでしょうね・・・。このごろ、がんセンターの先生との問診は、バトルの様相を呈してきている。
再発や転移のある患者に、病院は親身になってくれない。がんセンターのような高度医療を手がける医師は、治る患者には興味を持つけれど、治癒の可能性が低い患者には冷たい。やはり噂どおり、最後には患者を放り出す病院、なのか?病院の体制から言って、個々の医者には、この辺の対応で限界なのか?患者一人一人の痛みを受け止め、心と向かい合ってくれる技術を持つ医者は、どこに行けばいるんだろう。進行ガンを抱えながら、どうやってガンと戦い、折り合いをつけて生きていけばいいのか、その手助けをして欲しいだけなのに。こういう病状で、医師から冷たい言動を受けると、病気の悪化に拍車をかけられる気がする。ますます心がくじけてしまいそうになる。それじゃあ、ホスピスへ行けば、と言われるかもしれなiいけれど、行っても待っているのは看護士さんの手とモルヒネだけ、らしい。
週刊誌では、国立がんセンターが独立行政法人になることで、約550億の借金を背負わされ云々、という記事をみかける。日本の癌治療が満足な状況になるには、あとどれくらいかかるんだろう。政府は、2兆円を小額づつ国民にばらまくくらいなら、癌治療の研究費に使って欲しい。そっちのほうが、よっぽど国民の支持を得られると思うんだけど。なんだか日本の医療に対する文句ばかりの文章になってしまった。怒っているとガンが悪化するそうだし、このへんで辞めておこう。
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