2009年1月28日水曜日

気晴らし

今週は、抗ガン剤がお休み。体調は良くなったり悪くなったりしながらも、小康状態は続いているみたい。こんなときこそ気晴らしをしたいと、ぽちぽちと約束や計画を入れている。そして、久しぶりにデパートへ行って、雑貨や洋服を見て衝動買い。痩せたので、普通の9号が着れるのは、なんといっても嬉しい!オシャレしても出かけるところなど殆どないのだけれど、ついつい買ってしまった。友人にドライブにも連れて行ってもらい「まだまだ自分は生きてるぞ」という気分も味わう。気晴らしひとつで、こんなに気分が変わるものとは、病気になって初めて気がついた次第です。

ところで週刊誌で、女子医大の人工心臓手術の裁判記事を読んで、あの病院なら起こりそうな話だと、感じた。病院が混雑しすぎ、というのが一番の理由だろうけど、一人一人の患者より、病院や組織の都合が優先されているうえ、各部署の横の連携が取れていない。そのため、治療の流れにエアポケットのようなものが生じ、治療に必要なスピードが確保されていないし、事務処理ミスも起こりやすい。実際、私が入院しているときも、その恐怖はすごく感じた。
検査のある日に朝食を出されたことがあるし、同室の大腸ガンの患者さんは、やるはずだった検査が混雑のためできなかったのに、1日に下剤を2回も飲まされたうえ放置され、検査が延期になった連絡もこなかった。温厚な方だったけど、流石に激怒していた。また、隣のベッドの方は、担当医から明日退院、と言われていたのに、翌日の朝の回診で主治医が回ってきたときに「誰が退院を許可したんだ! まだ肺の検査が済んでいないじゃないか」と言われ、退院が1週間延期になっていた。しかも、6人部屋の真ん中で、朝から主治医が若い医師を不機嫌に怒鳴りつけている光景は、同室の患者全員の不安を煽った。連携ミスもはなはだしい。そのときには、医療ミスってこうやって起きるんだなぁ、と思ってぞっとした。
そして、手術になれば病院が訴えられないように、患者にリスクを押し付ける一方のインフォームド・コンセント。病院のリスク管理上、仕方ないんだろうけど、もうちょっと患者の立場にたった配慮を見せてくれたっていいじゃないか、と思った。すべての病院がこうじゃないかもしれないけれど、病院の内情なんて、一般人は殆ど知らないわけだし、いざ病気になったときに、うっかりダメ病院に入らないようにするのは、どうしたらいいのだろう。咽喉から手がでるほど、情報が欲しいと思う。

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