2009年1月23日金曜日

闘病記

夕べ、いつもと違う種類の痛みを感じて目が覚めた。腫瘍の範囲が広がっているのだろうか・・・。憂鬱だ。これが何を物語っているのだろう・・・。膵臓がんで、手術しなかった場合、寿命は10~12ヶ月が平均値と言われている。私の場合、もうあと半年もない。例え、この壁を越えられても、2年ぐらいが限界らしい。厳しい現実だ。いろいろ覚悟をしなくては、と思う一方で、絶対にそれを受け入れられない自分がいる。何とか乗り越えたい。病人になると、昼間と夜で、かなり心理状態が変わるようで、最近、明け方に悪夢を見るようになってしまった。これは、どう考えても気力の低下を招くし良くない。元気を出さなくては。あまり愚痴は書きたくないと思っていたけれど、やっぱり病人です。これからも、弱音をはきつつ気力を高める、という繰り返しを続けるでしょう。そういう患者の気持ちをどうかご理解ください。

他の人の闘病記を読むことから、実はしばらく遠ざかっていた。理由は読むと落ち込むから。自分の今後の経過をそこに見るのは恐怖以外の何ものでもないし。とはいえ、ネット時代だからこそ得られる情報であり、落ち込む一方で、同じ病気で戦った人の記録ほど、私を勇気付けてくれるものはないこともわかっている。そこに書いてあることや、敢えて書いていないことから、その方が何を考え、何を耐えて、生き抜いたかを想像するとせつなくなる。

ところでブログを読んでいると、どうも私より日常生活のレベルが高くギリギリまで社会生活を続けている人が多い。羨ましい。同じ病気でも、ガンの症状は人によって大きく違うらしく、私の場合、痛みのコントロールがうまくできず、動き回ることが困難。1月は、ほとんど引きこもりの状態で、川越市内をこわごわ動くのが精一杯だった。東京へ行ったのは、通院の2回だけ。社会との繋がりのないこの状態は精神的に辛く、このままでは、気力のほうが先に参ってしまいそうだ。何か手を打たなくてはいけない。

先生は、私の病状をあまり細かく説明してくれない。言い出せば悪い情報ばかりだから、知っていても逆効果だろう、と言う。確かに聞きたくないので、私も突っ込んで聞いていない。ただ推察すれば、次のようなかんじか。
・ガンが膵臓だけでなく、リンパ節、腹腔、肺に転移していることによる、腹水の増加・健康な臓器を圧迫す るための食欲不振、肝臓や腎臓の機能低下。
・抗ガン剤による、骨髄抑制・白血球低下・脱毛。

現在13時。予報どおり、春のような暖かい日差し。今日が金曜日だったことに、先ほど気づく。残りの人生を充実させる、などどいう難しいことは、考えてもわからないことだけがわかった(笑)。

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