2009年1月17日土曜日

やっと退院

本日、退院。結局1週間入院していた。おかげさまで腹水は抜けたようで、ひと段落。けど、病気が治っているわけではないので、そのうちまた溜まってしまうだろう。先のことを考えると、暗い気持ちになってしまうので、とりあえずは、今の状態を喜びたい。
赤心堂の先生は50歳以上のベテランで、がんセンターの先生より信用できるし、家から近いし(タクシーに乗っても1メーター)、赤心堂のほうがいいのだけれど、病棟が古くて、気持ちがふさぎこむかんじなのが、なんとも辛いところ。入院中、隣の個室の男性(たぶん老人)が、亡くなったようだった。この病院で死ぬ人もいるんだな、と思ったが、私はこの暗い病室で最後を迎えるのだけは避けたい。とはいえ、今後、自分の主治医を誰にするのか、覚悟を決めなくてはいけない。がんセンターが、体調の変化に対応してフォローしてくれないのなら、もうがんセンターをあてにできないし。病院や医師のことって、本当によくわからない。すべてが初めてのことで手探りで、情報もなく、いい病院やいい医師に当たるのは、賭けに近いものがある。

<介護保険>
今までは、なんとか自宅療養で頑張ってきたが、この先、自分の気持ちの頑張りや家族のフォローだけでは、乗り切れない局面も増えていくだろう。どんな体調なら、入院なのか?また、そのまま退院できずに死ぬのかも、とは、どういうタイミングで訪れるのだろう? この先素人判断だけではどうしたらいいのかわからないので、介護保険を受けることにして、赤心堂の相談員の人から、ケアマネージャーを紹介してもらった。これで、たとえば自分が動けないときに、看護士や医師の往診を受けたり、パラマウントベッドやポータブルトイレなどのレンタルができる。自分が、こんな年齢で介護保険のお世話になるとは思ってもいなかったが。契約は、まだこれからです。


<体調>
それにしても、1週間の入院を経て、腹水以外、体調は悪化しているようだ。食欲がほとんどなく、食べられない。1日600kcalぐらい取るのが、やっとだ。昨年のガン告知前と比べて、体重も10kg減。ダイエットしたかったころが嘘のようで、もはや、これ以上痩せないようにするにはどうしたらいいのか、必死だ。
手や足は、以前の半分くらいに細くなったけど、筋肉が落ちただけなので、ぷよぷよ。膵臓の腫瘍の痛みだけでなく、リンパ節の腫れも痛みだし、さらにこの腫れが他の臓器を圧迫して苦しい。肺転移が広がれば、呼吸も苦しくなるらしい。このブログにこんなことまで書くのは、どうかと思ったが、もはや書くことでしか、自分の正気を保っていくのが難しい気がしている。自分の死のシナリオが着々と進行しているのを感じるのは、恐怖以外の何でもない。この先、体調が更に悪化しても正常な精神状態を保っていられるだろうか。今、こうして、おだやかな日が差す自分の部屋で、PCに向かっていられることがつくづく幸せだと感じる。


<お礼など>
ところで会社の友人に、置きっぱなしにしていたDVDや年賀状を自宅に郵送してもらった。Nさん、ありがとう。箱を開けて自分がプロデューサーとして関わった作品のDVDや、年賀状を見ると、元気に働いていたころが懐かしく、そしてまた、この人たちと仕事がしたいなぁ、としみじみ思った。なんとか、元通りに直る方法がないものだろうか・・・。
それから、川越までお見舞いにきてくださった方々、励ましのメールをいただいた方々。本当にありがとうございました。おかげさまで自宅にいるよりも、友人達に会うことができて、元気を補充できました。
最後まで、希望を失わずに頑張りたい、と思っています。

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