2008年11月19日水曜日

化学療法

久しぶりに病院の予約がない1日。いい天気。紅葉でも見にいきたいが、少し家でゆっくりもしていたいし。でも来年の紅葉が見れるかもわからないし。最近、限られた人としか会ってないなぁ。もう一度、いろいろな人たちと会いたい。一緒に仕事をしてきた他社のプロデューサーの人たちにも会いたい。生前お別れ会でもやるしかないのだろうか・・・。でも、そんなもの主催する元気もないし。最近、世間はクリスマスモード&年末モードに突入したようですが、社会からドロップアウトしつつある、このごろ。置いてけぼりです。病気だから仕方ないか、と思いつつ、これから寒くなると、ますます人恋しくなりそう。

●ところで、化学療法の件。選択肢が3つ。
<J医大>ジェムザール、TS1、ペプチドワクチン(臨床実験)
<G研>ジェムザール&TS1の同時開始。また、地元の埼玉医大と連携体制が組める、とのこと。
<Gセンター>明日、聞く。

●そして、抗ガン剤を使用するにあたって
J医大では、もはや検査もなく、すぐ抗ガン剤の使用に入るが、私はいまだに、ガン組織が検出されていない。血液型のせいで(AOB式の血液型ではない)腫瘍マーカーに反応が出ないそうで、腫瘍マーカーでガンの判定ができない。ERCPの結果はクラス3。これは不健全な細胞は認めるが、ガンではない、とのこと。EUSでもガン細胞は発見されず。画像診断だけでガンと認定されているが、ガンという確定診断がないのに、抗ガン剤を投与していいんでしょうか?G研とGセンターでは、再検査をしてからでないと、抗ガン剤の投与はしないそうです。といっても、痛みは強くなっているし、もうガンなのは間違いないと思います。

●各病院の違い
J医大のペプチドワクチンは、やってみたいが、もはやJ医大を信用していない。G研の対応は良いのだが、ここだとペプチドワクチンをやれない。また、ジェムザール+TS1の同時使用の治験に参加させられるが、薬に弱い体質の自分としては、いきなり2種類の抗ガン剤を使用することに対する副作用が非常に心配。さらに、他の抗ガン剤や免疫療法が試せないなら、これが効かなかった場合、お手上げである。それとも、外のクリニックでペプチドワクチンを試すことを了承してくれるんだろうか?
すでにJ医大で、21日に第一回目の抗ガン剤投与を予約してしまっているが、G研でお世話になるなら、J医大はキャンセルしてくれ、という。しかし、これ以上治療のスタートが遅れるのも、不安だ・・・。またもやどうしたらいいのか、わからなくなってしまった。もう悩んでいないで、とっとと治療を開始したいのに。誰か答えを知りませんか?

結局、今日、両親と妹と4人で高尾山までドライブに行った。紅葉は中くらいだったけど、久しぶりに自然に触れられて良かった。おそばもおいしかった。山頂の宿坊があった。ここで1ヶ月くらい修行したら、癌も治らないだろうか。

それにしても、今日あらためて思ったが、私の癌発見の遅れは、最初にかかった赤心堂、そして女子医大のせいである。赤心堂では膵炎だろうとノンビリ検査され、女子医大では混んでいるからと検査を1ヶ月半も放置された。この時間がどれだけ無駄だったことだろう。この間に発見できて手術できていれば、今頃、手術も終わって、ガンは取りきった、ってことで、会社で働いていたでしょう。女子医大のこと、訴えたっていいくらいだ。結局この時間のロスが命取りとなって、現在に至る。癌研の先生には「私たちは、膵臓がんを治す武器を持っていません。できるだけQOLをあげて、快適に生活できる時間を延ばすだけです」と明言された。とことん諦めずに頑張るつもりだけど、どこまで頑張れるのか、誰にも自分にもわからない。生活の隅々まで不確定さ、というものに支配されている。やりきれない・・・。癌の怖さは、病気だけではなく、病気との戦い方を通して、その人の生き様や考え方を明らかにしてしまうことだろう。

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