2009年2月17日火曜日

今のところ

昨日は、抗ガン剤の日。毎週水曜日に投与していたけれど、先週は水曜が建国記念日で祝日だったため、ずれて月曜になった。まだ、がんセンターです。
まずは、前回ようやく調べてもらった、2月の腫瘍マーカーの結果。

CEA    1.1(健常値:5.0ng/m以下)
CA19-9  55(健常値:37U/ml以下)

二つとも、昨年12月の数値と比べて、ほぼ横ばい。CEAには、もともと一度も反応したことがなく、CA19-9の数字もガン患者にしては低いほうらしいが、特に減っている、というわけでもない。抑えられている、という見方はできるだろうけれど、無治療だったとしても、この数字かもしれず・・・。腫瘍マーカーの数値ををあてにしてない、というだけあって、先生のコメントはなし。減ろうが増えようが、一喜一憂しないことにしているそうです。でも、私は判断基準にさせてもらいます。自分の本当の主治医は自分だ、と開き直りました。しかし今回、それよりも不気味に感じたのが、血液検査のCRP(炎症値)と白血球のUP。

CRP/08年12月:0.5、09年2月:1.4(健常値:~0.1mg/dl以下)
白血球/なぜか今回:8.1(健常値:3.9~6.3×1000/u1)

炎症値が、じわじわと確実にUPしているのは、腫瘍による体内のダメージが拡大しているのだろうと推測するし、そのダメージと戦うために、抗ガン剤投与をしているにも関わらず、白血球が増えている可能性もある。私のこの見方について、先生の返事は「う~ん。そうかもしれませんね」といったところ。おそらく同意見なのだろうが、憶測で悪いことを言いたくない様子。とにかく、来週のCTの結果を見て判断する、とのこと。痛みは増大しているし、あまり良い結果が出るとも期待できなくて、正直今から怖い。結局、私はあまりジェムザールが効かないタイプなのかもしれない・・・。とりあえず今回、先生に頼んで、投与量を8割の1300mlまで減らしてもらった。来週は、もっと減らしてもらおうかと思っている。効いてないのに、毒だけ入れてもね・・・。とういうか効いてなかったらTS-1に変更になるのか。
ところで、先生との問診に、看護士さんに同席してもらうようにしたところ、別人のように先生の態度が違う。終始にこやかで、受け答えも丁寧になり、先方から雑談も飛び出す。PCの画面より、私の顔を見るようになった。やればできるんなら、最初からそうして欲しかったですね。いかに私がなめられていたか、ってことでしょうか。その中で出た話について。

<がんセンターの独立行政法人化について>
あくまで、世間話の範囲です。信憑性については保障しません。2010年4月よりスタート。病院が、より利益を出す体質へ変換することや、入院日数の短縮が求められるだろう。また、今までのように病院の持ち出しでやっていた治験も減る可能性が高い。職員のリストラも予想される。大体、週刊誌に書いてあることと同じ。

<ペプチドワクチンのその後>
がんセンターで、ペプチドワクチンをやっている患者さんの様子を尋ねた。肝臓ガンでは、奏効性が認められたが、膵臓がんでは、結果が出せたとは言えないレベル。またワクチン注射の辛さに耐えかねて、二人の患者さんが途中リタイアした、とのこと。ワクチンは、2週間ごとに4本(両腕&両足)の注射をしなければならず、それ以外にジェムザールの点滴と、採血の注射があるわけだから、注射嫌いの私の場合も耐えられない気がする。

<オキサリプラチン>
がんセンターでも、膵臓がんにオキサリプラチンの使用は可能らしい。

ところで、ここ最近、ブログにいくつかコメントの書き込みをいただき、ありがとうございます。最近、闘病にも息切れして弱気になってきていたので、大変励まされました。私は、病人歴がまだ短く初心者なので、より長期戦で病気と戦っている先輩からの意見は大変参考になるし、心の支えにもなります。今後とも宜しくお願いします。私もこの辺で、長期戦になるつもりの心構えにシフトしたいと思います。

5 件のコメント:

くみ さんのコメント...

さらさん

検査結果が数値で現れると改めて「現実」なんだと思い知らされますね。治療方法も選択していかなければ・・・と思うと泣きたくなった自分を思いだしますが、さらさんは受け止めて前進しようとしてらっしゃる姿勢がとても感じられて応援したくなります。

私は42歳で発病して、二年半が過ぎました。ジェムザールも、TS-1も使用しました。現在は、抗がん剤は使用していません。あまり食事が、とれないため栄養剤の点滴してるだけです。健康食品系も、いっさい服用していません。お薬は、消化剤と痛み止めだけです。この選択が、良いのか?どうか?わからないです。
抗がん剤の副作用で、食事がとれない、眠れない、テレビもみたくない、本も読めない、会話もしたくない、ただただ具合が悪い状態で、日にちだけが過ぎていく・・・その状態に疑問を持ちました。
「病気と闘わなくちゃいけないよ」「投げたらだめだよ」と言われたりもします。投げてないし、闘って頑張ってます。その方法が、人によって違うだけだと思うんです。
 
なかなか「これで良いです」って簡単には決められないです。末期と言われる状態になってまで、まだ迷ってるのが現状。
病人歴では先輩ですけど、たいして参考にはなってないですね、ごめんなさい。

小さい事しかできないんですよ、昨日は「パエリエ」作りました。今までパエリアの素とか使ってたから、一から(サフラン)から準備したのは、初めてで・・・ささやかな事ですが、家族の記憶に味で残ったら嬉しいなあ・・・って思ってます。

さらさん、いろんな考え方OK!でお互い頑張りましょう!

さら さんのコメント...

くみさん
この病気で、二年半とは平均以上の数字ですよね。しかも抗ガン剤を辞めているのに、病状の進行は止まっているのでしょうか?膵臓がんって、本当に人それぞれの病状なんですね・・・。私は今のところ抗ガン剤の副作用はあまりないようですが、痛みが怖くて外出が億劫になり、動くことが減りました。
もうすでに検討済みかもしれませんが、ハイパーサーミア療法や放射線療法は、試す予定はないですか?私は、治療法について迷っている最中です。何も効かなくなったときのことを考えると怖いので、情報だけでも集めています。しかし治療をするにも、体力と気力とお金がいるし、どれが効くのか、どれも効かないのか、やってみなければわからないし、本当に時々泣きたくなります。

月明かり さんのコメント...

 こんにちは。昨夜、さらさんのブログを最初からじっくり読ませてもらいました。
 首都圏には、有名な大学病院がたくさんあるから医療レベルが高いだろうなと思っていましたが・・・さらさんのブログを読んで、それが一面的な認識だったことに気付きました。
 有名な大病院だから患者さんもたくさん集まって、医療現場には矛盾もいっぱいあるのですね。さらさんが体験された苦悩を思うと私も胸が苦しくなります。
 私は自宅からの行動範囲を関西圏にしていたので、関東の病院事情には全く疎いのです。夫も一緒にさらさんのブログを読んで、何かお力になれたら・・・と知っている範囲の情報ですがお伝えしますね。
 私が動注化学療法(カテーテルを大腿部からすい臓に近い大動脈まで入れ、抗がん剤の量は静脈からの点滴よりも減量できる)をしたのは、北九州の「共立病院」なのですが、そこの先生が動注化学療法の先駆的な治療実績がある病院として参考にされたのは、茨木県の「三浦病院」だそうです。
 また、ネット上で「あきらめないガン診療室」というホームページを立ち上げていらっしゃる今村貴樹先生は、千葉県にご自身のクリニックを開いていらっしゃるとのこと。夫とともに2度ほど未承認薬を用いた化学療法について相談に行ったことがあります。
 今村先生は、化学療法の専門家で常に新しい抗がん剤の情報を勉強されていて、未承認薬を臨床に用いることができる腫瘍内科医です。今村戦線の講演会では、がん専門病院や大病院の矛盾点を厳しく指摘されていました。
「三浦病院」も「今村先生」もとても有名なので、すでにご存知でしたら失礼しました。
 さらさんが、患者の立場になって一緒に治療法を考えてくれる医師に出会うことができるように少しでもお力になれたらと思いコメントしました。はるかより祈っています。

月明かり さんのコメント...

 ごめんなさい。情報を一部訂正させてください。「三浦病院」は、埼玉県富士見市でした。茨城県と書いていたのは、間違いです。
 失礼しました。
 私の闘病ブログにも不確かな情報を書いてしまっているかもしれません・・・。頼りにならなくてごめんなさいね。
 

さら さんのコメント...

月明かりさん
たびたびの情報、ありがとうございます。ブログにお邪魔して、月明かりさんの行動力には、感服しました。
私は基本的に臆病なところがあって、動注化学療法、などやり方を聞いただけで怖くて、折角教えていただいても、どうもできそうにありません。すいません。ただ温熱療法や放射線については、考えてみているところです。ご指摘のとおり、大病院では、患者の個別対応に限界があるようだし、先方からは標準治療以外の提案がないので、小さいクリニックでの治療にシフトしようか、体調と様子を見ている最中です。とにかく癌が消えないまでも、大きくせずにいられるよう手を打ちたいと思っています。