2009年2月11日水曜日

病院のこと

“うめざわクリニック”へ行ってきました。場所は、町田のごく普通のマンションの一室。予約時間は夕方で、混んでいる、という話だったが、待合室に患者はおらず、私達の受診の前後に見かけた患者はいなかった。治療室に通されて、ざっと私の病状を聞いた後、先生から「腹膜まで転移している膵臓がんは治せません」という結論を先に宣告されたが、それでも「こちらを受診した場合、どういう治療をしてもらえるのか?」と尋ねたところ、以下のような返事だった。

1)まずは、ジェムザールとTS-1による標準治療。毎回、腫瘍マーカーを計り、ジェムザールの投与量 は、細かくコントロールする。CTは月1回撮影。ジェムザールは3週1休ではなく、10日ごとに月3回投与するという。

2)標準治療が効かなかった場合、膵臓がんには保険適用不可だが、他の部位の癌治療には適用されている、以下の抗ガン剤を、患者の全額自己負担で使用できる。
 →ゼローダ、エスプラチン、オキサリプラチン、イリノテカン、ナベルビル、タルセバなど。望めば何でもOKのようだ。

3)山手線の大塚駅近くにもクリニックがあり、そこでの受診も可能。先生は週2回、そこで患者を診ている。ここのクリニックでは、以下の癌の代替療法も行っている。
 →ハイパーサーミア療法、ビタミン点滴、針治療など。

普通の病院では受けられない様ながん治療を、ひとつの病院で受診できるところに魅力を感じた。保険適用以外の治療を受けるかどうかの判断は、自己責任によるものだし、高額なので懐具合との相談にもなるが、私としては、転院orがんセンターとの並行受診も含めて検討したいと思う。
どこの病院へ行っても「治りません」という答えは同じで、使用できる抗ガン剤の種類が増えたところで、体に負担が増えるだけの延命治療だが、選択肢を広げられるという可能性は、私にとって精神的な安心感につながった。最終的に、標準治療以外やらなかったとしても、この病院の存在を知って良かったと思う。
また、私の発病は、実質的には昨年6月で、ジェムザールを始める12月までの半年間、無治療だったのに、
現在この状態でいられるとは「膵臓がんにしては、進行の遅い種類なのかも」と、ちょっとい嬉しいことを言われた。
ガンを告知されて以来4ヵ月半、いろいろな病院や治療法を探して悲喜劇を繰り返してきたが、なんだかこれで一段落したかんじだ。もちろん、ネットや新聞の情報はウォッチし続けるが、これからはもう、治療以外の時間を、どう有効に使うかということに軸足を置いた生活をしていこう。

6 件のコメント:

くみ さんのコメント...

はじめまして いつも拝見させていただいております。どんな治療や病院を望むのか?少しでも選択肢が広がったこと、良かったと喜んでおります。
私も同じ病気です。小さな田舎町ですので病院の選択肢は限られます。高度な治療を望むと 家から遠く家族と離れ経済的負担も多くなります。幸い地元の病院の先生が 信頼できる先生なので「この病院でいいよ」という考えから「この病院のこの先生がいるから ここがいいです」と言えるようになりました。さらさんも 早く信頼できる先生に出会えることを 祈っています。

さら さんのコメント...

くみさん

書き込みありがとうございます。同じ病気なんですね。具合はいかがでしょうか?
確かに、私は埼玉に住んでいる分、多くの選択肢の前で、右往左往してしまっているようです。また、もともと医者を信頼しないタイプなのかもしれません(笑)。
膵臓がんは、治療法が確率していないので、医師によって考え方が違うことが多く、できれば複数の医師の意見を聞いて、自分の現状について現実的な見通しを持ちたいと考えています。ただ、それは理想論みたいなものだし、そのためには、行動力も勉強も必要なので大変なんですけどね・・・。世間にはジェムザールが劇的に効いて、何年も生きてる方もいるそうです。お互い、希望を捨てずに頑張りましょう。

まろ さんのコメント...

はじめまして 「まろ」といいます。いつも拝見させていただいております。
私も昨年の11月26日に膵臓がんでⅣ期の告知を受けました。千葉県に住んでいる54歳のおじさんです。
膵臓がんは、戦友も情報も少なくとても残念に思っていました。
「さら」さんのブログ名は私が告知を受けた時、うそ-!膵臓がん!!と、まさに私の実感そのものです。
今回のうめざわクリニックの診療方針は大変参考になりました。
あなたのブログを拝見して私も、とても勇気付けられました。
また、戦友として、さらさんの膵臓がんとしては進行が遅い種類という言葉に私も嬉しくなりました。
ただ、悲観的な観点でなく現実的な問題として標準治療の効果が無くなってきた場合どのような治療を受けられるのだろうと思っていましたし、何よりも梅澤医師の考え方は、著書やブログから、がん患者本位の考え方であると共感していたからです。
朝から晩まで、がんの事や死の恐怖におののくつもりはありませんが、病状がさらに悪化した場合はどうすべきか、信頼できる医師は誰なのか等、できる限り多くの選択肢を探し出して、後悔することだけはしたくないと思います。
また、保険外治療を選択せざるを得ない場合、経済的な制約もあり、受けたい治療と、受けられる治療との乖離が存在しますね。
これから、何ができるかわかりませんが、決して希望を捨てずに、色々と情報収集と行動して明るく前向きに、しぶとく生きていきたいと思っています。
まだまだ勉強不足で、未熟者ですがお役に立てる情報をゲットしたらお知らせします。
お互いに頑張りましょう

さら さんのコメント...

まろさん

稚拙なブログを読んでいただき、ありがとうございます。そして、うめざわクリニックの情報が、お役に立てたようで良かったです。確かに、戦友も情報も少ないマイナーな病気ですので、今後とも是非、宜しくお願い致します。

月明かり さんのコメント...

 さらさん、はじめまして。
私も同じ病気で、1年4か月前に「ステージⅣb」の告知を受けた患者です。この病気について調べれば調べるほど、厳しい現実をつきつけられますよね。私もたくさんの病院を渡り歩いて、お医者さんにもいろいろ言われました。厳しい言葉を冷静に受け止めていらっしゃる様子に感服します。私なんか、診察室で大泣きしたことがあるから(恥)・・・。
 私も最初は「手術も放射線も適応外。化学療法しか治療方法がありません。」と言われました。でも、「放射線をあててみましょう」と言ってくれる病院を探して他県まで行きました。他にも免疫療法や温熱・化学療法を同時進行して、病状が改善したので、昨年秋に外科手術を受けてくれる病院を探して手術をしました。今は、術後補助療法中です。
 どの治療もすべて違う病院で違う専門の医師にお世話になりました。専門分野が違うと医師の判断も異なるし、どの治療が一番効果的だったか自分でも判断できません。でもその都度、自分の探し求める治療をしてくれる医師と出会うことができてよかったと感謝しています。
 さらさんもきっとすばらしい医師との出会いがあるはずです。あきらめずに追い求めてみてください。これからも応援しています。
 私も「月明かり行路」というブログを書いています。つたないブログですが、お暇な折にアクセスしてみてくださいませ。

さら さんのコメント...

月明かりさん

こんにちわ。嬉しい情報の書き込み、ありがとうございます。腫瘍が縮小して、手術を受けられたんですね! まだ、月明かりさんのブログを読んでいませんが、もしかして完治も可能!? 私の場合、抗ガン剤でガンが縮小している可能性も低く、正直、病院探しにも疲れてしまって、内心では「もう今年いっぱい持たないだろう」と半ば諦めていたところです。でも、もう一度、気持ちを奮い立たせてみないといけませんね。結局は“病気を治したい”というエネルギー値のメモリーレベルみたいなものが、今後の寿命を左右するのかもしれません。