2009年3月1日日曜日

今日から3月。

今日から3月ですね。カレンダーをめくりました。3月は私の誕生月です。いいことあるといいなぁ・・・。昨日は、友人に伊豆の江浦湾の先のほうまで、ドライブに連れていってもらった。早咲きの桜は、はや散りかけだったけど、菜の花や梅は満開の不思議な光景。伊豆の隠れ家スポットというかんじで、とても美しいところだった。ランチを食べた店もいしく、大満足な1日。というわけで抗ガン剤を逃れて、一時の楽しみを満喫したけれど、いつまでも現実逃避している場合ではなく・・・。

何しろ、昨年12月末には、あるかないかわからないぐらいだった肺転移が、先週の時点で肺がんだけでもステージ4まで成長していたのだ! 肺の画像には、白い点が大量にあって見るのも嫌になった。膵臓がんの進行が早いって、こういうことですか。どうせ膵臓ガンはステージ4だし、今更肺が増えても、どうってことないさ、次の抗ガン剤さえ効けば消えるんだから、と開き直ってみたが、もう時間の余裕がないことは、明白だ。私は、ガンになっても性懲りもなく、たま~に煙草を吸っていたのだけれど、医者によると、肺転移は血流の流れで起きたもので、煙草とはまったく関係がないとのこと。「煙草、吸ってもいいですよ」とまで言われた。もう、どうせ治らないからってことですかね~。

ところでオキサリプラチンの自覚副作用について調べてみると、かなり強い。ジェムザールやTS1の比ではない。末梢神経が麻痺するそうで、症状が強く出る人は、冷たいものを飲むと口の中が針で刺されたように感じる、まったくの食欲不振、下痢、嘔吐、手足・口のしびれ、など。とにかく副作用について書いてある項目の数が違う!それでも、他の癌では、オキサリプラチンとTS1(もしくは同じ系統の薬)の併用治療は広く行われていて、私が人体実験、というほどの危険な治験ではないのだけれど、恐怖なことに変わりはない。

TS1だけの治療なら、もう少し副作用も低く、QOLもあがるかもしれない。旅行やコンサートに行く気力や体力も温存できるかもしれない。副作用で寝ているだけの日々なら、私だって抗ガン剤を辞める気になるだろう。考えてみれば、発病以来、賭けと決断の連続だった。病気になる前は、治療とは医者が考えてしてくれるものだ、と思っていたのに、膵臓がんの治療では、何を選択するのか、いつも自分で決めさせられる。正直、泣きたくなることが多い今日この頃です。落ち込んでいても仕方ないし、前向きに次の治療と向き合うしか手はない、と頭ではわかっていても、感情がついていかない。

2 件のコメント:

くみ さんのコメント...

さらさん

次の治療を、思案中のご様子・・・本当に迷い悩みますよね。抗がん剤治療をしている自分と、してない自分が二人いてどちらか選べるわけじゃあないですから。

私は ジェムザールを二年、ジェムザール+TS1を二週間使用しました。止めてから、半年過ぎました。定期的な検査は、いままでと同じに受けています。今のところ現状維持かやや低下している機能や数値があります。一度は、このままで良い・と決めたはずでも、体調によっては心が揺れます。

今日は卒業式でした。発病したのが、子供が高校一年の夏です。その時は、卒業する姿を見られるとは思いませんでした。今日の姿をみることができただけで、今までの抗がん剤の辛さに耐えてきて良かったと思います。反面、もういいよね、いままで苦しかったんだから、よくがんばったよね・・・とも思います。
生きていくには希望が必要だから。心安らぐ人と過ごしたり、美味し物を食べたり、たのしいことしないと、次にがんばれないもの。
「前向きに!」も正しいことなんですが、あまりそればかりだと、体調が悪い時は苦しくなっちゃうから、あんまり頑張らないで長くいきましょうね。

さら さんのコメント...

くみさん

お子さんのご卒業、おめでとうございます。この日を迎えて、さぞ喜んでらっしゃるだろうと思うと、私まで嬉しい気持ちです。
くみさんは、抗ガン剤を辞めても現状を維持できてるご様子。ならば、それこそガンと共存して、今後も生活していけるのでは。詳しい事情はわからないので、軽々しいことを書くのは控えたいですが、くみさんのような状態になれれば、私にとっては理想です。私は、結局治験を試すことにしました。TS1単独でも併用でも、ガンを少しでも抑えてくれる可能性があるなら、さすがに1~2ヶ月ぐらいは、チャレンジしようと思います。QOLと副作用のバランスとか、やってみなければわからない不安でいっぱいですが、まずは効くと信じて・・・。でも、弱虫なので、駄目なら、すぐリタイアしそうです(^^;。