2008年12月25日木曜日

メリークリスマス

といことで、今年も12月25日になりました。クリスマスらしいことは特にしてません。ここ数年、年末はコミケだったけど、今年は当然行かないので、静かな年末です。

昨日は、病院で年内最後の検査。造影CTの結果、ガンは、11月末のころと比べて、大きくも小さくもなっておらず、変わらないとのこと。ただ、また腹水が溜まってきてる様子。腹膜への転移は、相変わらずってことですね。普通、何もしなくても1ヶ月くらいでガンの大きさは変わらないので、抗ガン剤が効いてるかどうかは、全くわかりません。にも関わらず、副作用はてきめんで、白血球は1900まで低下。通常の基準値は4000から8000の間。どれくらい私の免疫システムがやられているか、この数字でわかるでしょう。免疫力が低すぎるので、老人だったら外出禁止、生もの(野菜サラダなど)も禁止になるらしい。そしてさらに、もうひとつの副作用である便秘にも悩まされてます。今まであまり便秘をしたことがなかったので、こんなにツライものだったなんて、と初めて実感。
今のところ状況が好転してるのか、悪化してるのか、それともその間なのか?今ある材料からでは、何も推察できない。宙ぶらりんな状態です。
担当医のオシャレ先生(35歳、独身)に、私がネット情報で見つけた、新しい抗ガン剤について質問したところ「あの会社が作った抗ガン剤なんて効かないから」と一言。名前をメモするわけでもなく、調べる気もない様子。治療法がないと言われる膵臓がんで、こっちはなんとか治せないものかと必死だっていうのに冷たいよね。彼のポケットには、何やら英文の書類が突っ込まれブルガリの腕時計をし、イケメンでインテリなのはわかるけど、そして根は良さそうな人だけど、もう少し、コミュニケーション能力を身に着けたほうがいいと思います。だって、新薬でもなきゃ、私は治らないんですよ。どうせ死ぬ患者なんだから、どうでもいいんでしょうか・・・?
緩和ケアの太っちょ先生(35歳、独身)は、正反対の赤いほっぺのほのぼの系。こちらの先生は明るい人で、雑談などもしやすい。「風のガーデン」のドラマのことも知っていたので「私は今、ドラマで言うと何話目くらいの進行状況でしょうか?」と聞いたところ、「いや、治療をスタートしたばかりの状態だし、この先、長くなるかどうか誰にもわからないしね。まだ1話目ってとこですよ」と、たとえ気休めでも優しい返事。お医者さんには、やはりこういうキャラクターを希望したい。
昨日は、抗ガン剤投与1クールの4週目で投与はなく、このまま年末年始休みに入り来年1月7日まで、抗ガン剤はお休み。本当に嬉しい。抗ガン剤なんて、自分の体に原爆を注入しているようで、気分が重いことこのうえない。けど、他に治療法はないのだ。

病院から出た後、池袋で、友人2人とお茶と食事をする。関西和風料理の店で、久々にカニ鍋を食べておいしかった。こんな風に、頑張って外出したり精力的に動いたりしなくては、と思うけれど、何しろ疲れやすいし、痛みは薬で抑えきれていないし、長時間外出することが不安。また、白血球が下がっている中、外出して風邪でもひいたら一大事だし。
来年、どうなるんだろうか。会社も休み続けて、早3ヶ月。この状態では復職できるメドも何もあったものじゃない。長生きできそうもないし、もはや年金は受け取れまい。なので、年金払うのももう辞めたい。

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