2009年4月2日木曜日

入院中Part4

夕方のテレビから、千鳥が淵の桜が満開、というニュースが流れていた。その桜の画面を見たら、一挙に様々な思い出が蘇ってきた。
学生時代も、社会人になってからも、私にとって、一番身近な桜は、外堀公園や千鳥が淵の桜だった。春の宵。学生時代の新歓コンパ。ビールや笑顔や、ばか騒ぎ。静かにそぞろ歩いたデートの日。4月の人事異動や組織変更に辟易しながらも、桜を見上げてはげまされた日々。武道館のコンサート帰り、興奮と共に見た桜。
去年の今ごろ、携帯の写メで撮った、千鳥が淵の桜の写真を保存してある。あの頃、あと20年ぐらいは、この桜を見るだろうと思っていたのに。
屋台の灯りと、道行く人達の笑顔と共に、どこまでも熱に浮かされたように、桜並木を歩いていた晩。
胸の痛みも、お腹の痛みもすべて忘れて、もう一度、あの桜並木を歩けたなら。

1 件のコメント:

くみ さんのコメント...

さらさん

疼痛のコントロールの入院は、私も初めてでした。さらさんと同じに 数週間かかると、思っていなくて・・・三月の予定が全部駄目になっちゃいました。
私達の病気には あまり時間は残されていないかもしれませんが、今できることを楽しんだり、大切にしたりしましょう。
桜だって、さらさんには、そんなに沢山の思い出がつまってて、また今年も見ることができたじゃないですか。もう出来ないかも・・と思うより、いままでできたことに感謝して・・・なんて言いながら、本当は桜に抱きついて「わ~んわ~ん」泣きたいのですが、そういう姿の自分を想像すると、ちょっと怖かったりもします(苦笑)
コントロールしたはずなのに、痛かったりすると、(もう、薬きかなくなったの?進行早いの?)と心配してしまいます。怖くて、怖くて・・・生きるって本当にすごい事なんですね。